物理学の魅力とはじめたきっかけ
小さい頃から,父に「なぜ」をたくさん説明してもらってた.
なぜ,海は青いのか
なぜ,飛行機は飛ぶのか
なぜ,船は水に浮くのか
これが物理学がおもしろいと思うようになったきっかけなんだろうな.
正直,もうどんな話をしてもらったかは覚えていないし,
たぶん間違った説明も多かったはず.
でも身の回りの物や起こる現象に対して「なぜ?」と考える習慣がついた.
これは癖みたいなもので,友人に指摘されるまで自分では気づかなかったな.
そうあれは,学部2年か3年のときだ.
いつも一緒に試験勉強している友人に言われたんだよね.
「なんで,いつもなんで?っていって怒ってるの?」って.
これ言われたときは自分の中で衝撃だった.
だって,怒ったことなんて一度もないし,そもそも「なんで?」って聞くこと自体が呼吸のようなもので,無意識の行動だったから.
そこで,しっかり怒っている訳ではなくて,単純になんで?って知的好奇心だよと説明したら,友人も納得したようで,あいつは変人ということで片付いた.
そして,この「なんで?」と問いかける変人にとっては,物理学は非常に魅力的なんだよね.
物理学っていうのは,すべての現象の「なぜ?」を説明しようとする学問で,専門書を読めば,今までに物理学者が説明した話がたくさん載っていて納得できるし,さらに研究論文を読めば,まさに「なぜか?」を解き明かそうとするその過程を見る事ができる.
まさに「なんで?」の好奇心を満たしてくれる.
この「なんで?」の好奇心が十分に強いとき,たぶん自分の力でも「なんで?」を明らかにしようと研究の道を進むのだろう.
ぼくもこの「なんで?」という好奇心が人より強いんだろうな.
だから今も物理学の研究を続けるか迷っている.
本当はもう就職して働いている年だけど,ふらふらとしてる.
今はもう一度,「なんで?」という好奇心で研究にリベンジしてみようかなと思う.