高校時代に打ち込んだこと

高校生のときは,とにかく人付き合いとか恋愛に力をいれていたなあ.

 

勉強じゃなくて,人付き合いに力を入れたいなあ,って思った理由は小学中学時代の経験にあるんだなあ,おそらく.

 

ちょっと小学校から中学校での思い出を振り返ってみよう.

 

◆小中の思い出 

 

そうだ,小学校のころは中学受験の対策として嫌々塾に行っていて,でもやっぱり興味がないからぜんぜん成績はあがらなくて,毎日遊んでる友達たちがすごくうらやましくて,そんな毎日を送ってた.

 

それに加えて,中学受験は全部落ちて,公立の学校に進学.

公立の中学校では,みんな遊んでばかりきた人なのに定期テストの順位も90人中19位くらいで,当時は納得がいかなかったのを今でも覚えてる.(今考えれば,遊びも重要だし,成績がふるわないのは自分の努力足りてないだけって簡単にわかるけどね.)

 

勉強できない人でも,人を笑わせるのがうまかったり,顔がよかったりすると女の子にモテて,ぼくの好きな女の子も幼なじみのクラスのムードメーカーにほれていた.男子のグループでも中心に立って,みんなから信頼されて毎日が楽しそう.

 

そんな周りに比べて勉強ばかりやってきた自分は楽しく会話することもできない,勉強ばかりの生活だったのに,公立の学校でも勉強でトップに立つ事もできない.しかも勉強ができても,特に女の子にモテないし,イケイケ男子グループにも入れてもらえるわけじゃない.

 

「あれ,勉強ってまったく人生の役に立たない.」

 

って当時のぼくは思ったわけでした.

でも何していいかわからないし,親のいいなりに塾に通って,勉強をして,部活はだめだめ.本当の友達もほとんどできずに中学をなんとなく過ごしてた.自分を変える方法がわからなかった.

 

でも中学校を卒業して,いい区切りがついて,ここでいっちょ,

 

高校デビューするぞ!」

 

と気持ちを切り替えたのでした!

小中の冴えない自分の人生をぶっ壊して,新しい自分に生まれ変わろうと!

 

どうすれば,高校デビューできるかは,なんとなくわかってた.

 

◆目指せ,高校デビュー

 

中学のクラスの人気者の友達を真似すればいんだ!

 

彼は,いつも笑顔で,人を笑わせて,ネガティブなことは言わないし,人を馬鹿にしない,自慢をしない.

あとは,見た目がさわやか.ワックスとかきれいにつけたり,肌はきれいにする.にきびは御法度.

 

ガリ勉でしゃべりベタでにきびだらけのぼくとは正反対.

ぼくはなめられないように頭よく思われるように振る舞ってきた.でもそれだととっつきにくいし,とげとげしい発言で友達を傷つけてしまったりもする.

 

もう頭いいと思われたいとか,そういう思いを捨てようと!

(そして愚かなぼくは,このとき,勉強することをやめ,本当に頭悪くなる方法をとったのでした.これは,プライドを消す特効薬としての効果はあったものの,根本的なプライドをなくすことにはならないことに後に気づくのでした.しかも勉強はしといたほうがいい.)

 

高校が始まると,スタートダッシュ.

毎日,30分以上,ヘアスタイルのチェック.

頭悪そうな自己紹介をして,ばかなことたくさんいって,中学で受けてたネタを真似して...

がんばった.

 

たぶん,慣れていないことだったから,ギャグとか少しずれてた.

 

だけど,自分の生まれつき?のキャラと一致して,天然キャラとして,クラスでキャラを確立.いつも周りには男友達がいて,部活でも仲良し組ができて,毎日,部活まではクラスのみんなと笑って,部活終わったら部の仲間とふざけて,毎日が本当に楽しかった.

 

あとは,恋愛だ!

次はネットでたくさん調べた

「モテる方法」

 

部活が終わって帰宅したらずっとネットで調べもの.

モテる方法みたいな単語でググって普通のサイトを調べ尽くす.

次に2chの恋愛相談みたいなスレッドをひたすら読み込む.

 

結局,

・毎日あいさつなどして,女の子に自分の存在を印象づける

・かわいい子にびびらず,ぶすにも積極的に話しかけ,女子全員と仲良くする

・笑わせる.仲良くなってきたら,落としてからほめる.

など,もうほとんど忘れたけど,そんなようなスキルを学び,実践を繰返した.

 

でも最初に好きになった子は,彼氏がいて,片思いを一年続けた結果うまくいかなかった.

 

残念だったけど女の子からの評価はよくて,クラスのまとめ役の多数決で選ばれるくらいの信頼が得られた.

 

クラスの代表に選ばれると次は先輩と後輩との交流も増えて,文化祭での創作ダンスのふりつけの指導など,毎日が充実してた.

それと同時に学年一かわいいんじゃないかっていう女の子とつき合うことになって,今思い出すと本当にうまくいってたなあ,って感じだな.

 

いろいろな人と話して,信頼を得て,一緒に何かをするっていうのがたまらなく楽しかったなあ.

 

◆副作用

 

でも,高校三年くらいから,いろいろ崩れだす.

それは,本当の馬鹿(勉強できないって意味)になってて,受験に焦っていたことと初めてしっかりとつき合った彼女との関係があまりよくなかったこと.

 

彼女の束縛は非常につよくて,学校でも有名であった.

 

「いつも二人は一緒にいるよね.」(みせつけんじゃねー,うぜーぞ)

 

みたいな事を言われるたびになんか悲しかった.

でも彼女は,一緒にいたいってきかない.

男友達も調子乗っているぼくから離れて行った.

 

でも勉強も捨てて男友達も離れて行った当時,彼女を失ったら自分には何も残らなくてそれが怖くて別れることができなかった.

 

そんな束縛の強い彼女と一緒に受験勉強を始めたとき,彼女と比べてはイラついてしまっていた.

そう,頭悪いキャラになっただけで,根本的には,自分は頭いいと思っていて,女の子に理系科目で負けるなんて,ありえない!なんて意味不明なプライドは,無傷でぼくの中に残っていたのでした.

 

こっからは悲惨で,勉強するけど,喧嘩して,やる気なくなって,成績あがらなくて,喧嘩して,やる気無くなって...

 

当然大学受験は全部落ちて,彼女も落ちてしまって,二人とも浪人決定.

 

卒業式のあと,彼女に別れを切り出されて,すべてを失なった.

 

 

ここから,絶望の底から這い上がるための猛勉強がはじまるわけでした...

浪人です.