10年前の自分からの手紙
中学校の卒業式の直前くらいに,学校の授業で「10年後の自分に向けて」というタイトルの手紙を書いた.
混乱中のぼくは,それを思い出して,今開いてみた.
平成28年3月8日の自分へ
ギターの練習をおこたるな.
つらいからといって人のせいにするな.予定を立てろ.
目標をもて,友達を大切に.
チャレンジしろ.
人の気持ちを考えろ.
準備を大切に.
得より正しさを / お前は一人じゃない,友達がいるじゃんか.
平成18年3月8日の自分より
と書いてあった.
最後の「お前は一人じゃない,友達がいるじゃんか.」
というのは,どうやら僕の字じゃない.たぶん今でも仲良しのI君の字だ.
この手紙を読んで思ったのは,まずすべて父からの受け売りを書いているなあ.ということ.
一行ずつみていくか.
1. ギターの練習をおこたるな.
もうギターなんてベッドの下で埃まみれです.10年前の自分,ごめんよ.もう9年くらいは触っていないな.受験から解放されたぼくは,何か新しいことを始めようとおもって,ギターを買ったんだ.たしか,おじいちゃんと一緒に神保町に見に行って,かった.たしか15000円くらいだったかな.でも小さいころから音楽には疎かったから,続かないでやめちゃった.
代わりにサーフィンやスキーをやってる.こっちのほうが得意だし,幸せだよ.合格.
2. つらいからといって人のせいにするな.
今,まさに非常につらいです.修士課程の最後の方,とてもつらかった.なるべく人のせいにしないようにしていた.それもつらかった原因なのか?とにかく,修士課程を終えて,指導教員にすごくつらかったことを打ち明けたときに,「一回すべて人のせいにしてみなさい」と言われるくらいには,人のせいにはしなかったと思う.それにやっぱり人のせいにしても何も変わらないんじゃないかなと思う.
ただ,やはり人のせいにして甘えてしまうことはときどきある.自分の自信のなさが父からほめられなかったことにあると考えてしまうのは,その1つだろう.
人のせいにしないようにする,そういう心がけはできているかな.まあ合格.
3. 予定を立てろ
はい.予定は,立ててるかな.
4. 目標をもて
まさに現在,目標を見失い混乱中.修士課程では目標があるにも関わらず,ブラウン運動を続けていた.目標がなかったら,どうなってしまうのか.
目標を探しているのが今の自分.目標をもとうとしているから,まあ合格か.
5. 友達を大切に
ようやく,友達を大切にできるようになってきた.高校,大学とないがしろにしていたと思う.いろいろな痛みがわかってきて,大切にしようと思うようになった.今ではいい友人に恵まれてる.合格.
6, チャレンジしろ
大学院で物理工学専攻に転向,これは大きなチャレンジだったし,博士課程進学も大きなチャレンジだった.チャレンジは続けてきた.しかしついに,限界がきてしまった.博士課程をとるというチャレンジは,今は続けられそうにない.途中で投げ出してしまう自分がくやしいが,どうしても続けられそうにない.
7. 人の気持ちを考えろ
これは,うーん.あまりできていないかも.少なくても大学生のときはぜんぜんできていなかった.今もあまりできていないと思う.自分で精一杯.不合格.
もっと考えられるようになろう!
8. 準備を大切に
準備は大切にするような習慣がついたと思う.合格.
9. 得より正しさを
これは,ずっと持ち続けてきた軸の一つ.ただ,正しさがすべてではないと思う.そこらへんの考え方が変わった.
父の影響を強く受けているなあ,とそういう感想.